過去数年間に渡って、外国人向けの高級住宅やシニア向け介護付
き賃貸住宅など付加価値を付けた賃貸住宅も目を見張るといった
ほどではございませんが、着実に増加しております。
その中でも外国人向け賃貸住宅の場合、賃料は通常の日本人向け
の賃貸住宅と比較して大幅に割高に設定されていますので、収益面
では多きな魅力ですが、需要の変化が大変大きいのが特徴です。
理由としては利用者の多くが外資系企業のビジネスマンが多いので、
永住する目的で住まれているわけではないからです。
なので、大半の方々が仕事のために日本に来ているわけですから、
用が済んだら本国に戻ってしまいます。
2001年にニューヨークでおこった同時多発テロ直後は、即座に外国
人は帰国したため、しばらく無惨な空室状態が続いたとされています。
こうしたことからも分るとおり、外国人向けの高級賃貸住宅は、世界
の経済情勢などに左右されることや、ターゲットとなる外国人が非常
に薄いため、ニッチで変動性の高い不動産です。
ですので、今現在のように世界的な金融危機が広がり、各国の景気
が後退局面にある場合は入居者が本国に帰るケースが多いのです。
そうなると必然的に空室が拡大しますので、これにより
経営する側は
頭を悩ますことになるわけです。なので、こうした事態に適切に対応
するためにも、予め対応策をしっかりと練る必要があります。
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