日本経済はデフレ経済を未だに克服していない状態にあります。というよりも、デフレ化が
進む一方です。しかし、全てがデフレ現象に陥っているわけではございません。
デフレとは、景気の後退により警戒感が広がり市中にあったお金が引きげられ、お金の
価値が上昇し、反対に物価が下落することをいいます。
バブルが崩壊した1990年代以降は、一時、不動産、株式、ゴルフ会員権などの利用権、
衣料品や、自動車、電化製品などの輸入製品、住宅など、一時大きく値下がりしました。
今現在上述したほんとんどの物が上昇の兆しをみせています。また円高になったことが
デフレを招き、景気を悪化させているとして反対に円安を望む声もあります。しかし、実際
に自国の貨幣価値が下がることを喜ぶ姿を目にするのは、何とも不思議な気分です。
本来であれば
円の価値が上がっているので、購買力平価が対ドルで均整が取れる程度
まで貨幣を発行するこにより、ハイパワードマネーも増加し、マネーサプライも上昇する
ことになります。しかし、そうすると今度はインフレ懸念が台頭することとなります。
人によっては多少インフレになっても国民の税負担が増えるよりはマシという人も少なか
らずいるわけですが、実際にそうなってみないとどんな影響がおこるか分りません。
こうしたことからデフレ、インフレで経済を一くくりにしてしまうことは、あまりにも危険な見方
だ思います。また、これらの大衆心理は経済に多大な影響を与えます。
そして、次第に実体経済との乖離を発生させることとなります。株式の株価がどのように
推移しているかを考えると理解しやすいのではないかと思います。株式市場には色々な
要素が混在していますが、大衆心理で株価が動いています。
逆に、この大衆心理を上手く利用するというか、把握することによって、市場でのバランス
を崩し、その株価の上げ下げで利ザヤを稼ぐこととなります。
また不動産投資の場合も長期的に考えた場合同じようなことがいえます。不動産投資の
場合も、この大衆心理と実体経済の乖離で方向性を読むことができます。
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